経営者たる国家資格者とは?

杉山 晃浩

社会保険労務士は、世間的にどのような評価を受けているのかとても気になっています。

よく「社会保険労務士は、“ヒト”に関する専門家です。」と表現される方を見かけますが、「本当にそうなのかな?」と思うことがあります。
また、「人事のスペシャリストです。」と言い切る方もいらっしゃいますが、「人事評価制度や賃金制度を作った経験や運用サポートの実績があるのかな?」とかんぐってしまいます。

例えば、車には、中古の軽自動車から新車のベンツまで幅広く存在します。お金が無く、車は動けばよいと考えている人は、中古の軽自動車を購入しても、目的は達成します。一方、万が一の事故の際にも身体を守ってくれる車が欲しいと考えている経営者は、高いお金を出してベンツを買うわけです。購入者の目的に応じて、求める性能が変化し、それに応じた金額に変化していくわけです。

実は、国家資格者の世界も同様なのです。単に国家試験に合格しただけで、知識も実績も無い資格者と、百戦錬磨の実務経験をもつ資格者ではおのずとそのスペックに違いが出てきて当然です。
能力の低い資格者は、営業に必死ですから、とにかくダンピングして「うちは安いですから変えませんか?」などと営業をかけるのです。弊所のクライアントから聞いた話ですと、「50名規模の会社に、労務相談、労働社会保険手続、勤怠管理、給与計算込みで毎月1万円の顧問料で請け負います。」と飛び込み営業にきた同業者がいたということです。「作業量に見合わない金額を提示してきたので、すぐに断り、名刺も捨てた。」と対応した社長さんから聞きました。
正直なところ、このようなネガティブ思考の国家資格者が、業界の地位を貶めているのだと考えています。

もしも、世の中の経営者のみなさまが国家資格者を選ぶのであれば、従業員を1人でも雇用している方にしていただきたいと考えています。
すなわち、私は、従業員を一人も雇っていない国家資格者は、口先で「ヒトのスペシャリストです。」といってみても、経営者の心の中はわからないのではないかと考えています。
従業員を雇用すれば、売り上げが無くても給料を支払わなければなりません。額面だけの給料ではなく、社会保険料を加味すればそれなりの出費となります。従業員が利益を出すことを意識してくれなければ、事務所経営は立ち行きません。人材不足の現代において、せっかく応募して、入社してくれたレベルの低い従業員を、どのように戦力化しようかと、試行錯誤している経営者の気持ちなんてわからないのです。

やはり、経営者の相談相手は、経営者なのです。
もし、私がパートナーとなる国家資格者を選ぶのならば、苦しみや悩みの共通体験を持つ方を選択します。

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