採用原稿の著作権侵害が増えています

杉山 晃浩

採用定着士の仲間から最近著作権侵害の話を聞くことが増えてきました。

よくあるパターンは、採用定着士が作成した求人原稿を「うちの会社の原稿なんだから使っちゃおう」と軽い気持ちでパクってしまうことです。

ちなみに採用定着士が関与して作成した募集文書(求人広告)は著作物となり、著作権は作成者に帰属します。

つまり、シラレール(自社採用専用サイト構構築システム)で公開されている採用定着士が作成した募集文書を黙って他の媒体に乗せる行為は著作権侵害となります。

 

社会常識として覚えておいてください。「このフレーズがいいな」「この写真が気に入った」など軽い気持ちで使うことはできません。著作者の許可を得る必要があります。

 

なお、著作権侵害をすると、著作権法第119条により次のような罰則が待っています。

●法人の場合は3 億円以下の罰金

●自然人の場合は10 年以下の懲役、または1000 万円以下の罰金

 

求人広告の営業マンの中には、手を抜いて今の原稿をパクってしまう人が少なからず存在しているようです。なぜなら、私たち採用定着士のように求人原稿を作るノウハウを持っていないからです。だから、原稿をパクって自分たちの求人広告に利用するのです。

 

最近、応募が少ないなと感じているのならば、それは自然なことです。

現状では、コロナが落ち着き、求職者・転職希望者が激減しています。

一方で、採用が上手くできない会社が増加しているために、求人数が鬼のように増加しています。

つまり、需給関係が良くないということです。

 

シラレールは、Indeed等の無料枠に自動表示させるものです。最近の傾向ではIndeedからの応募よりも、Googleお仕事検索などからの応募が増えてきています。これは、Indeedの求人数が増加し過ぎていることが原因だと分析しています。

 

求人の効果的な手法は、Indeedを含む多くのWEB媒体に表示され、求職者がこの会社で働きたいと思ってくれる原稿を作ることにつきます。

 

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