社労士発!中小企業でもすぐできる健康経営のスモールスタート事例【どくだみ茶】
杉山 晃浩
「健康経営」と聞くと、どんなイメージを持たれますか?
・専門知識がないとできない?
・大企業だけの話?
・結局“お金”と“時間”がかかるだけ?
実はこれ、経営者の皆さまからよく聞く「健康経営あるある」です。
私たち社会保険労務士も、健康経営に関するご相談を多くいただくようになりました。
しかし、そこには大きな誤解もあるのです。
今回は、**中小企業が身近なもので始めた「健康経営の小さな一歩」**をご紹介します。
テーマはズバリ、どくだみ茶。
しかも、事務所の敷地に勝手に生えていたどくだみを活用したプロジェクトです。
「健康経営、何か新しいことやらなきゃ…」のプレッシャー
私たちオフィススギヤマでも、健康経営に毎年取り組んでいます。
健康診断の受診率アップや、ウォーキングチャレンジ、ストレスチェック、食生活の見直し…
しかし、数年も続けていると、どうしても**「ネタ切れ」**になってきます。
そんなある日、ふと目に入ったのが、**駐車場脇に群生する“どくだみ”**でした。
「これ、抜いて捨てるだけじゃもったいない」
「健康経営のテーマに“自然”って、ちょっといいかも」
こうして、どくだみ茶プロジェクトが始動したのです。
どくだみ茶プロジェクトの内容とは?
取り組みはシンプルです。
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5月〜6月頃、スタッフみんなで敷地のどくだみを摘み取る
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水洗いして、陰干し・乾燥(これが意外と楽しい)
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丁寧にお茶にして、来客やスタッフの休憩時間に提供
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「オフィスの健康経営の取り組み」として社外にも発信!
道具も設備もほとんどいりません。
かかった費用は、乾燥用のザルと、ティーバッグの袋代くらい。
でも、それ以上に得られたものがあったのです。
「摘む」「干す」「飲む」がチームをつくる
これまで、健康経営の取り組みといえば、「やらされ感」が付きものだったかもしれません。
でも、どくだみ茶づくりは違いました。
スタッフ同士が、自然に会話しながら作業をし、
「この葉、大きくていいね」「なんかハーブっぽい香りがしてきた!」など、
和やかな時間が、自然と生まれてきたのです。
これは、チームビルディングそのものです。
職場の空気がやわらぎ、リラックスした会話が増えることは、
健康経営の大きな目的のひとつ、「こころの健康」の支援にもつながります。
社労士が「健康経営」をどう支援できるのか?
ここで少し、社労士目線のお話もさせてください。
実は、健康経営を進めるうえで必要な**「健康経営優良法人申請」**には、
たくさんの記入項目や確認作業があります。
「社労士さん、書類作成を全部やってくれないの?」
そんな声もいただきますが、
残念ながら、健康経営優良法人申請の“書類の代行入力”は、社労士の独占業務ではないため、
私たちが代筆することはできません。
でも、それ以外の「本質的なサポート」は、社労士だからこそできると考えています。
オフィススギヤマの健康経営サポートとは?
私たちは、次のようなサポートを提供しています:
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健康経営の現状分析と課題整理
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人事労務の視点からの改善提案(例:休憩制度の見直し、ストレス対策)
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社内での取組みの“ネタ出し”からの伴走支援
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スタッフ参加型のアイデア施策の設計サポート
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「書類を書く前段階」の土台づくりの支援
つまり、単なる制度の“申請支援”ではなく、職場に合った健康経営を“形にする”お手伝いをしています。
今回の「どくだみ茶プロジェクト」は、まさにその一環でもあります。
「健康経営」は、もっと自由でいい。
健康経営と聞くと、
「厚労省の認定を取らないと意味がない」
「専門家に頼まないと無理」
「大がかりな投資が必要」
…と思いがちですが、それはちょっと違います。
大切なのは、従業員を大切に思う気持ちを“見える化”すること。
その方法は、会社ごとに自由でいいのです。
・事務所に生えていたどくだみを活用する
・スタッフみんなで作る
・来客にも「健康を贈る」
これだって、立派な健康経営。
むしろ、**自然体で無理のない取り組みこそ、中小企業らしい“持続可能な健康経営”**だと思いませんか?
おわりに:あなたの会社にも、どくだみは生えていませんか?
もしあなたの職場の片隅に、ちょっとした「雑草」が生えていたら…
それは、新しい健康経営のヒントかもしれません。
オフィススギヤマでは、そんな小さな気づきから始める、
中小企業らしい健康経営のスモールスタートを全力でサポートしています。
「健康経営、やってみたいけど何から始めたら…」
「書類じゃなくて、もっと実践的なことを相談したい」
そんな方は、ぜひお気軽にお声かけください。
あなたの会社にも“どくだみパワー”があるかもしれませんよ!