無料で人が来る時代は終わりました ― 求人に反応がない理由と“プロに頼る”という選択【第2回】 「出したら終わり」はもう通用しない ― 求人票と応募導線の見直しを!
杉山 晃浩
◆こんな求人票、出していませんか?
「やる気のある方歓迎」
「未経験でも安心」
「OJT制度あり」
「アットホームな職場です」
これは、実際によく見かける求人票の文言です。
しかし、求職者の立場から見ると、これらは何の情報にもなっていないのが現実です。
前回は、「なぜ無料の求人では人が来ないのか?」という背景をお伝えしました。
第2回となる今回は、採用定着士の杉山がいよいよ**「どう変えていけばいいのか?」**というテーマに踏み込んでいきます。
求人票は“会社のラブレター”
求人票は、求職者への最初のラブレターです。
その一枚の中に、「どんな人に来てほしいか」「会社はどんな人を求めているか」「どんな価値を提供できるか」が込められている必要があります。
ところが、実際の求人票は──
「どこにでもある内容」になってしまっているケースがほとんどです。
◆ありがちなNG例とその問題点
よくある表現 | 求職者の反応 | 問題点 |
---|---|---|
やる気のある方歓迎 | 「どの会社でも言ってる」 | 差別化ができていない |
OJT制度あり | 「つまり、教え方が決まっていない?」 | 不安を感じさせる場合も |
アットホームな職場 | 「逆にブラックでは…」 | 抽象的で信ぴょう性がない |
これらのフレーズは、**「情報がないことをごまかすための言葉」**に見られてしまう危険性があります。
写真・文章・構成を整えるだけで変わる
応募が来る求人票には、**“ある種のリアリティ”**が感じられます。
たとえば、以下のような工夫をしている会社は、求職者からの反応が明らかに違います。
✅反応が良かった求人票の特徴
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社内の写真が掲載されている(作業風景、休憩中の様子など)
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1日の流れが時系列でわかる(例:8:00 出社 → 10:00 現場 → 12:00 昼休み…)
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スタッフの声が掲載されている(実名・顔写真があればさらに信頼感)
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給与体系や手当が、誰にでも理解できる形で明示されている
これらは、特別な制作スキルがなくても、社内で工夫すれば作れることばかりです。
実際に「スマホで撮影した3枚の写真を入れたら応募が来た」というケースもあります。
「応募導線」を整えないと、人は動かない
求人票を改善しても、**“応募しづらい導線”**だと人は動きません。
たとえば、以下のような状況が、応募のハードルを高くしています。
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応募方法がわかりにくい(問い合わせ先が不明)
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電話のみ受付(若年層はほぼ電話を嫌う)
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応募後のレスポンスが遅い(2~3日後に返事が来る)
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自社の採用ページが見づらい or スマホ非対応
◆改善のヒント:「応募の流れ」はこう作る
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求人票の最後に「応募はこちら」ボタン or リンクを明記
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メールだけでなくLINE応募・問い合わせフォームも用意
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応募があったら即日返信(自動返信でもOK)
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面接日程は候補を3つ以上提示+場所や服装の案内も丁寧に
これらは、**「求職者をお客様として扱う」という発想で設計されています。
今の若い世代にとって、“ストレスなく応募できるかどうか”**はとても重要なのです。
採用定着士の視点:「伝わる求人」は外の目で磨く
求人票も応募導線も、自分たちだけで何とかしようとする企業が多いですが、
実は「自社の魅力」は自社では気づきにくいものです。
たとえば…
「社長の人柄が応募の決め手だった」
→でも求人票には一言も触れていなかった
「道具や設備が新しいのが決め手だった」
→でも写真が一枚もなかった
このように、**“当たり前すぎて伝えていないこと”**が、実は採用の武器になることがあります。
採用定着士は、第三者の視点で御社の魅力を引き出し、
「求職者の心に届く」求人票と導線を一緒に作り上げていきます。
✅まとめ:「選ばれる会社」になるための準備を
求人票はただの紙ではなく、「会社の入り口」です。
応募者にとっては、会社の印象がすべて決まるといっても過言ではありません。
「いい人材が来ない」と嘆く前に、
まずは「選ばれる準備」ができているかどうかを、いま一度見直してみてください。
📩まずは話してみませんか?
オフィススギヤマグループでは、初回無料の採用相談を承っています。
求人票を見てほしい、応募が来ない原因を知りたいなど、
どんなことでもお気軽にご相談ください。
あなたの会社に合った「見直しポイント」を、採用定着士が一緒に探します。
▶次回予告
第3回:素人では難しい時代。だからこそ“採用定着士”に頼ってほしい理由
求人の工夫、応募導線の改善、それでも思うようにいかない…
そんなとき、プロに任せるべき理由とは?採用定着士の役割と価値をお伝えします。