社員の声、拾えていますか? 職場の見えない課題を“見える化”するモチベーションサーベイとは?
杉山 晃浩
◆ 「最近、辞める人が多い」――その理由、ちゃんと見えていますか?
「うちは人間関係は良好だと思っていたのに、突然辞めてしまって…」
「この前、数年勤めた社員が“評価に納得できない”と言ってきて驚いた」
これは、私たち社労士がよく耳にする経営者の声です。
一見、順調に見える職場でも、水面下では小さな不満や誤解が蓄積していることが少なくありません。
それが“ある日突然”表面化し、退職やトラブルに発展するのです。
では、どうすればこうした兆候に気づけるのでしょうか?
答えは、社員の「声なき声」を可視化することです。
◆ 「職場の空気」は、経営者の感覚だけでは見えない
経営者や管理職は、日々の業務や数字に追われる中で、
「ちゃんと話せているつもり」「特に問題はなさそう」と感じがちです。
ですが、社員側にはこう見えているかもしれません:
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「意見を言ってもどうせ聞いてもらえない」
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「がんばっても評価されない気がする」
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「仕事量が増えているのに誰も気にしていない」
このような**“モヤモヤ”の正体を知ることができるのが、モチベーションサーベイ(ESチェック)**なのです。
◆ モチベーションサーベイ(ESチェック)とは?
私たちがご提案しているのは、年に1回の「モチベーションサーベイ」。
社員の満足度や職場への印象を、75項目のチェック項目を通じて調査します。
特徴は以下の3点です:
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「重要度」と「緊急度」の2軸で分析
→「今、すぐ対応すべき課題」がマトリクスで一目でわかります。 -
定量的・客観的な結果が出る
→感情論ではなく、データとして社内共有が可能です。 -
課題を放置せず、段階的に手を打てる
→改善の“優先順位”が明確になるので、次のアクションが取りやすいのです。
◆ 具体的に、どんなことがわかるのか?
たとえば以下のような結果が出ることがあります:
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「人間関係」に関しては満足しているが、「評価の納得感」が著しく低い
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「働き方」は満足しているが、「成長実感」が乏しい
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部門間で評価が極端に異なる(管理部門は満足だが営業部門は不満大)
このように、モチベーションサーベイは会社全体の“温度差”を可視化し、
「何を優先すべきか」を定量的に把握できます。
◆ 調査だけで終わらせない。改善アクションまで支援
アンケートをしても、「実施しただけ」で終わってしまう会社は少なくありません。
それでは、社員の期待を裏切ってしまい、逆効果になる可能性も。
私たちは、サーベイ後の活用支援もご提案しています。
社労士の立場から、以下のようなアクションへつなげます:
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評価制度やキャリアパスの見直し
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管理職向けのマネジメント研修
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職種・部署別に異なる課題への対応
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人事制度との接続や改善
サーベイを「点」ではなく「線」として活かすことで、組織変革の一歩になります。
◆ よくあるご質問:「無料で試せますか?」
残念ながら、モチベーションサーベイはシステム設定や環境構築が必要なため、無料ではご提供しておりません。
ですが、まずは現在のお悩みをお聞かせいただくことは可能です。
たとえば…
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最近、社員が元気がないように見える
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面談しても本音が出てこない
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「職場の空気が悪い気がする」けど、何から手をつけてよいかわからない
こうした漠然とした課題を言語化・整理するだけでも、次の一手が見えてきます。
◆ 最後に:社員の声が会社を強くする
「うちは大丈夫」
「今のところ問題はない」
こう思っている企業こそ、変化の前触れに気づきにくいものです。
経営者が耳を傾けなければならないのは、**“今、言葉になっていない声”**です。
モチベーションサーベイは、その声をすくいあげ、データという形に変えてくれます。
組織に必要なのは、**根性論や精神論ではなく、正しい“診断と処方箋”**です。
📩 モチベーションサーベイに関心のある方へ
「社員の本音がわからない」
「何が問題か見えてこない」
そんな企業様にこそ、モチベーションサーベイはおすすめです。
まずはお気軽にご相談ください。
課題の整理から、一緒にお手伝いさせていただきます。