「何度言ってもちゃんと記録してくれない」
「適当に書かれている気がする」
「デジタコと合っていない」
運送業の事務員であれば、一度はこうした悩みを持ったことがあるはずです。
中には、
「そんな細かいこと言うな」
「忙しいんだから仕方ないだろ」
さらには
「チクるぞ」
といった強い言葉で押し返されるケースもあります。
しかし、ここで押さえておかなければならないのは、
👉 記録の問題は“現場の問題”ではなく“会社のリスク”である
ということです。
■ なぜ“正しい記録”が必要なのか
まず大前提です。
なぜここまで記録が重要なのか。
それは、
👉 デジタコは「証拠」だからです。
これらはすべて、後から確認されます。
例えば、
この場合、
👉 会社側の管理不足と判断される可能性が高い
です。
つまり、
👉 記録のズレ=そのまま会社のリスク
になります。
■ 問題の本質は“人”ではない
ここで一つ大事な視点です。
「このドライバーが悪い」
「言うことを聞かない」
と考えてしまいがちですが、
👉 本質はそこではありません。
問題は、
👉 仕組みがないこと
です。
- 記録が曖昧でも通ってしまう
- チェックされない
- 対応がバラバラ
こういう状態では、誰でもルールは守らなくなります。
■ 実務の基本①「ルールを明確にする」
まず最初にやるべきことはこれです。
👉 “お願い”をやめること
よくあるのが、
「ちゃんと書いてくださいね」
「正しく入力してください」
という指示です。
これでは動きません。
必要なのは、
👉 ルール化(義務化)です。
具体的には、
- デジタコ記録は正確に行うこと
- 虚偽記録は禁止
- 勤怠との不一致は確認対象
- 指示違反は指導対象
👉 “やってください”ではなく“やるべきこと”にする
これがスタートです。
■ 実務の基本②「必ず突合する」
次にやるべきことです。
👉 デジタコと勤怠を必ず比較する
ここをやらない会社が非常に多いです。
チェックの流れはシンプルです。
① 勤怠表を見る
② デジタコを見る
③ ズレを確認する
👉 これだけです。
ここで重要なのは、
👉 ズレを見逃さないこと
です。
■ よくあるズレ
現場では次のようなズレが頻発します。
- 運転時間が長い
- 休憩が取れていない
- 終業時間が違う
- 停止を休憩と誤認している
これを放置すると、
👉 違反が積み重なります
■ 実務の基本③「感情で伝えない」
ここが非常に重要です。
NG対応:
「ちゃんとやってください!」
「なんでできないんですか?」
👉 これでは対立になります。
OK対応:
👉 事実だけ伝える
例:
「デジタコでは10時間ですが、申告は8時間になっています」
👉 これだけで十分です。
ポイントは、
👉 判断ではなく事実を伝える
■ 実務の基本④「記録を残す」
ここが一番重要です。
👉 すべて記録してください
👉 なぜ必要か?
👉 後で“証拠”になるからです。
■ 問題ドライバーへの対応
中には、
人もいます。
この場合のポイントは一つです。
👉 個別対応しない
■ 正しい対応
👉 ルール通りに対応する
👉 感情ではなく“仕組みで対応”
■ 「チクるぞ」と言われた場合
ここは冷静に考えてください。
👉 本当に困るのは誰か?
- 違反しているのはドライバー
- 管理責任が問われるのは会社
つまり、
👉 会社は正しいことをしている側
です。
だから対応はシンプルです。
👉 「ルールを守ってください」
これだけです。
■ 事務員の本当の役割
ここが一番伝えたいことです。
👉 管理することではありません
👉 “ズレに気づくこと”です
でも、
👉「おかしい」
と気づけるだけで、
👉 会社は守れます。
■ 最低限やるべき3つ
① デジタコと勤怠を比較する
② ズレを見つける
③ 記録を残す
👉 これだけで十分です。
■ まとめ
- 正しい記録は会社を守る
- 問題は人ではなく仕組み
- ルール化が最優先
- 感情ではなく事実で対応
- 記録が最大の武器
■ 最後に
ドライバーに正しく記録してもらうことは、
簡単なことではありません。
しかし、
👉 仕組みを作れば変わります
逆に言えば、
👉 仕組みがなければ絶対に変わりません
事務員の一つひとつの対応が、
👉 会社を守る力になります。
この内容をベースに、
社内ルールや運用を見直していただければ幸いです。