「応募が多い=良い採用?」セミナーを受けて考えたこと
麻生智加子
こんにちは、麻生です。
先日、採用に関するセミナーを受講しました。
私自身、採用定着士としてお客様の採用・定着をサポートしていますが、今回のセミナーを受講する中で、少し「違和感」を覚えたお話がありました。
今回は、そのことについて書いてみたいと思います。
セミナーの中で印象に残ったのが、
「求める人物像を最初に聞くと、採用はうまくいかない」
というお話でした。
採用定着士としてお客様をサポートするとき、私たちはまず、
「どんな人に来てほしいのか」
「どんな人なら、この会社で長く活躍できそうなのか」
という“求める人物像=ペルソナ”を整理することを大切にしています。
そのため、この言葉を聞いたときに、
「そういう考え方もあるんだ」と思う一方で、少し違和感が残りました。
セミナーでは、求める人物像から考えるのではなく、過去に採用できた人と同じような方法で募集していく、という考え方が紹介されていました。
確かに、まず応募を増やすという意味では、一つの有効な方法なのだと思います。
ただ、私はそこで、
「過去に採用できた人は、本当にこれからも採用したい人なのだろうか?」
「入社後、長く働いてくれる人なのだろうか?」
ということが気になりました。

また、事例として「2か月で約30名の応募があった」というお話もありました。
応募が多いことは、もちろん採用の選択肢が増えるというメリットがあります。
一方で、中小企業の場合、30名の応募者への対応や面接にも、かなりの時間と労力がかかります。
さらに、採用できても早期離職してしまえば、採用や教育にかけた時間もコストも大きくなってしまいます。
そう考えると、
「応募者をできるだけ多く集めること」
だけではなく、
「自社に合う人、長く働いてくれそうな人から応募してもらうこと」
にも大きな価値があるのではないか。
そんなことを考えながら、セミナーを聞いていました。
もちろん、採用についての考え方や方法は一つではありません。
会社の規模や採用する職種、採用状況によっても、適した方法は変わると思います。
今回のセミナーも、自分とは違う考え方に触れたからこそ、
改めて「自分たちは採用支援で何を大切にしているのか」を考えるきっかけになりました。
私がこれからも大切にしたいのは、
「採用すること」をゴールにするのではなく、
その先の「定着」まで考えること。
たくさんの応募を集めることよりも、
その会社に合う人と出会い、長く活躍してもらえる採用を一緒につくっていくことです。
今回のセミナーを受講して、
改めて、採用定着士としてこの考え方を大切にしながら、お客様のサポートをしていきたいと思いました。