ちょっとした工夫で仕事の効率が上がる
杉山 晃浩
大都会のあるお店で見つけた貼紙です。
ランチタイムはとうに過ぎているのに、立ち食いカウンターはお客さまでいっぱいです。
カウンターの中では、女性店員が3名で対応しています。
このお店は、メニュー数が多く、映える盛り付けや器で提供してくれます。女性店員と映えがポイントですね。
でも、カウンターが広いわけではありません。だからすぐに、料理や飲み物を置く場所がなくなってしまいます。
店内が広いわけでもないので、店員がカウンターの外に出て皿を下げるなどの作業は難しい環境です。
そこで、カウンターのお客さまの目につくところにこのような貼紙を貼っているんですね。
立ち食い、立ち飲み主体のお店なので、酩酊するまで飲み続けるお客さまはいません。
だから、素直にお店の貼紙に従うんですね。まぁ、物理的にオーダーしたものが置けなくなるから、お客側としても早く下げて欲しい思いが強くなっているのですが…
食べ終わった器をカウンターにあげると、女性店員から『ありがとうございます』と喜びに満ちた声が飛んできます。気持ちいいですね。
この環境をつくるだけで、器の回収作業がぐんと楽になり、時間短縮できますね。
さらに驚いたことには、間違って作りすぎてしまったハイボールを片手に女性店員が、『間違って作りすぎてしまったので、どなたかオーダーしてくれませんか?』とお客さまにお声掛けされました。私はノンアルコールでないといけないときだったので、手を上げませんでした。でも、すぐに女性のお客さまが手を挙げて、『そのハイボールは、私が注文します。』と言われました。
このお店で学ばせていただいたものは、このお店の店員としての在り方と創意工夫の大切さでした。
『仕事が終わらないのは会社のやり方や上司の指示が悪いんだ』とは『せっかく慣れているやり方を変えるなんて面倒です。』などの声が聞こえてくる職場はとても多いですよね。
私も、新しい考え方、チャレンジを忘れないようにしたいものですね。