人事視点の年末調整事務
市村芳
みなさん、こんにちは!
オフィススギヤマの市村です。
今日は、まさに今!経営者の方や総務・人事担当者の方が対応されている
年末調整事務について、人事視点でお話させていただきます。
先にお伝えしておきますが、年末調整そのものは「所得税=税の分野」となりますので、
詳しいお手続きの内容につきましては、顧問税理士先生にご確認をお願いします。
ではなぜ、社労士事務所スタッフが年末調整についてブログをしたためているかと申しますと…
年末調整事務が労使トラブルに発展する、ことがあるからです。
—飲食店でアルバイトをしている大学生さんから、先日こんな質問を受けました。—
「扶養控除申告書って、提出しなければいけないんですか??」
「提出したくないのですが、提出しなかった場合どうなりますか??」
年末調整事務に欠かすことのできない”扶養控除申告書”。
(正式名称:令和●年分 給与所得者の扶養控除等(異動)申告書)
この書類には、従業員ご本人が「氏名」「生年月日」「住所」「マイナンバー」などの個人情報を記載しますよね。
正社員はもちろん、パートタイマーやアルバイトの方にも
そして所得税の扶養対象となるご家族がいても、いなくても
給与支払いがある方全員を対象に、みなさん一律に提出いただいている会社さんがほとんどだと思います。
ここではあえて、扶養控除申告書はなぜ提出しなければならないのか?の詳細説明は割愛します。
重要なのは、なぜこの大学生アルバイトさんが「提出したくない」と言っているか、です。
よくよく話を聞いてみると…
「申告書を回収しているのが、バイトリーダーの大学生で、
回収した申告書が、個人情報が見える形で、無造作に休憩室に放置されている」
「住所やマイナンバーを他の人に見られたくない」
「自分の情報が雑に扱われるのが恐い、嫌だ」
「こういう体制の会社も信用できない」
というのです。
自分が大学生の時、ここまでしっかりとした考えを持っていただろうか…と
この学生さんに尊敬の念を抱くと同時に、やはり
・様々なルートで情報が漏れて不幸な事件に繋がる報道もあり、個人情報保護への関心は高まっている。
・学校でも、SNS等での個人情報の取扱いやリスクについて教育が進んでいる。
・学生アルバイトさんも「会社の体制」を見ている。
ということを改めて実感した瞬間でした。
飲食サービス業に関わらず、学生アルバイトから卒業後に正社員入社される方というのは、
その会社と仕事内容について十分に理解したうえで入社してくれるだけでなく、
お互いの人柄や性格も知った状態で入ってきてくれるので、入社後ミスマッチが起きにくいと言われています。
言わずもがなですが、採用業務的にはかなり理想的な流れです。
上記のリアルケースでは、こうした「理想的な採用機会のロス」だけでなく
「顧客・お店のファンとして繋がり続けてくれるチャンス」も逃しています。
結論、何が言いたいかというとですね…
「そろそろ年末調整事務も脱紙!スマホで申請・管理できるようにしませんか?」\(^o^)/
年末調整一つとっても、色んなクラウドサービスが世の中に沢山あります。
どれが自社に合っているのか分からない。
出来るだけコストは抑えたい。
皆さん、同じ気持ちで一歩を踏み出せずにいます。
でも!来年こそはどうにかしたい!
それならまずは、杉山事務所スタッフにご相談ください♪