2024年7月分 人事労務クイズ~安全衛生教育~

問題  ∼ 安全衛生教育 ∼

会社が従業員に対して、安全衛生教育を行う義務はありますか?

答え

【A】 ある

【B】 ない

【C】 業種や規模によって異なる

【C】 業種や規模によって異なる

労働安全衛生法第59条では、事業者は従業員に対して安全衛生教育を行う義務があると規定されています。
この規定は、労働者が職場での安全と健康を確保し、労働災害を防止するために必要な知識と技能を習得することを目的としています。

新しく採用された労働者や配置転換された労働者には、作業開始前に必ず安全衛生教育を実施する必要があります。
具体的な教育内容としては、作業に関連する危険性の認識、安全な作業手順、緊急時の対応方法などが含まれます。
業種や職種によって必要な教育内容は異なりますが、基本的にはすべての労働者に対して適切な教育が提供されるべきです。

例えば、製造業や建設業など危険が伴う業種では、特に厳格な安全衛生教育が求められます。
また、定期的なフォローアップ教育や新しい設備や技術の導入時にも追加の教育が必要です。

【安全衛生教育を怠ると】
安全衛生教育を怠った場合、労働災害が発生した際に企業の責任が問われることがあります。
労働基準監督署の監査においても、安全衛生教育の実施状況が確認され、不備があれば指導や罰則の対象となることがあります。企業は、労働者の安全と健康を守るために、計画的かつ継続的な安全衛生教育を実施し、労働者の理解と協力を得ることが重要です。
これにより、職場の安全文化が醸成され、労働環境の改善が図られます。

【安全衛生管理体制】
基本的な安全衛生管理体制としては以下のものがありますので、自社がどこに該当するかを確認しておきましょう。

【その他の安全衛生に関するQ&Aについては】