もう悩まない!部下を成長させる管理職の新習慣」

杉山 晃浩

第1章 はじめに:管理職の悩みは尽きない

管理職の仕事は「育成」ではない?

中小企業の管理職の多くは、「部下の育成」に対して苦手意識を持っています。むしろ、「そんなことを考える余裕がない」というのが本音かもしれません。管理職になったからといって、急に「教育者」になれるわけではなく、ほとんどの人が「教え方」を学んだことがありません。

特に中小企業では、管理職研修などを受ける機会も少なく、「とにかく現場を回す」ことが求められます。経営者からは「部下を育ててほしい」と言われるものの、実際には「自分の仕事をこなすだけで精一杯」という状況になりがちです。

また、管理職自身が優秀であればあるほど、「自分でやった方が早い」と考えてしまい、結果として育成に時間を割かないまま日々が過ぎてしまうという悪循環が生まれます。これでは部下は成長せず、管理職の負担は増える一方。どこかでこの流れを断ち切らなければなりません。

管理職の悩みは尽きない

「部下に仕事を任せたいけど、うまくできない」 「いちいち説明するのが面倒で、結局自分でやってしまう」 「仕事を教えても、部下が思った通りに動いてくれない」

こうした悩みを抱えている管理職は多いはずです。特に、経営者や上司からのプレッシャーが強い環境では、「とにかく結果を出すこと」が最優先され、育成に時間をかける余裕がありません。

しかし、部下を育てることができなければ、いずれチーム全体の成長は止まります。管理職一人が頑張るだけでは、組織としての限界が訪れてしまうのです。

時間がない管理職でもできる「育成の仕組み」

では、どうすれば「時間がない」「自分でやった方が早い」と考えてしまう管理職でも、無理なく部下を育てることができるのでしょうか?

答えは、「仕組みを使う」ことです。

育成は、一部の特別な人だけができるものではありません。むしろ、「仕事のやり方を明確にし、それを繰り返す仕組みを作る」ことで、誰でも自然に育成ができるようになります。

この仕組みとして最適なのが、「READ & WRITE」です。

READ & WRITEは、仕事の基礎力を養うためのシンプルなトレーニング方法です。毎日5分、短い文章を読み、それを書き写し、考えてアウトプットすることで、「考える力」「伝える力」「行動する力」を鍛えます。これを取り入れることで、部下が自ら成長し、管理職の負担を減らすことが可能になります。

まずは「管理職が楽になること」を目指そう

部下の育成というと、「手間が増える」と感じるかもしれません。しかし、本当に目指すべきは「管理職の負担が減る仕組みを作ること」です。

部下が自分で考え、動けるようになれば、管理職は「指示を出し続ける」仕事から解放され、より本質的な業務に集中できるようになります。これは組織全体にとっても大きなメリットです。

この章では、管理職の育成に関する悩みとその原因について考えてきました。次の章では、「なぜ管理職は教育が苦手なのか」について、さらに深掘りしていきます。

第6章 仕事ができるチームを作るために

部下が自ら学ぶ文化を作れば、管理職の負担は軽い

組織が成長するためには、管理職が常に部下に指示を出し続けるのではなく、部下自身が学び、考え、行動できる環境を作ることが重要です。これが実現できれば、管理職の負担は大幅に軽減され、チーム全体の生産性が向上します。

「READ & WRITE」を活用することで、部下は自ら考え、学び、実践する習慣を身につけることができます。この仕組みが組織に定着すれば、管理職が個別に指導する時間を削減しながらも、組織全体が成長し続ける文化を作ることが可能になります。

強いチームには「考える力」が根付いている

強いチームとは、単に作業を効率的にこなすだけではなく、問題解決能力が備わっている組織です。そのためには、メンバー全員が「考える力」を持つことが不可欠です。

「READ & WRITE」を取り入れることで、日々の業務の中で自然に考える習慣をつけることができます。例えば、新しいプロジェクトが始まる際に、メンバー全員が意見を出し合い、それを書き留めることで、アイデアが共有され、より良い意思決定ができるようになります。

今すぐできる小さな一歩が、未来の成果につながる

変化を生み出すには、大きな改革をする必要はありません。まずは小さな一歩を踏み出すことが重要です。

例えば、今日からでも「READ & WRITE」を1日5分取り入れてみる。それを習慣化し、徐々にチーム全体に広げていく。最初は管理職自身が実践し、その後部下と一緒に行い、最終的にはチーム全体に定着させる。このプロセスを意識することで、無理なく学びの文化を根付かせることができます。

また、必要に応じて第三者の力を借りることも有効です。研修や外部コーチを活用することで、よりスムーズに導入できる場合もあります。

最後に、重要なのは「継続すること」です。一度に大きく変えるのではなく、小さな改善を積み重ねることで、長期的な成果につながります。「READ & WRITE」を活用し、学び続けるチームを作り上げましょう。

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