ローパフォーマーが存在できる組織風土が業績を低迷させる
杉山 晃浩
先日管理者の20の間違い行動なるFAXDMが届いていました。
このようなFAXDMに反応する経営者は多いだろうなぁと感じたところでした。
なぜなら、直近1週間の間にローパフォーマーに関する相談が何件も持ち込まれたからです。
ローパフォーマーが生存するためには、ぬるい組織風土が不可欠です。
以下のようなことに心当たりがあれば注意が必要です。
・挨拶のない職場である
・業務上の判断基準を上司が部下に教えない
・部下に仕事のクオリティを求めない
・接遇訓練をせず、好き勝手に接客させる
・敬語が使えないスタッフが存在している
・お客さまに対する基本姿勢を明確にしていない
などなど、ズキッとした人が多いのではありませんか?
このような環境を放置しておくと、時間の経過とともに暗黙のルール、雰囲気が根付いてしまいます。
その結果、スタッフの自由に組織風土が醸成されていきます。
人は楽なことを好みますから、いつの間にかローパフォーマー基準がその職場のスタンダード基準になってしまいます。
当然、業績が下降し、低迷状態が続くことになります。
すなわち、ローパフォーマーが存在できる組織風土が業績低迷、労使トラブルの現況なのです。
ローパフォーマーへの直接的な対策は2つしかありません。
ローパフォーマーを再生するか、辞めてもらうかです。
まだ、ローパフォーマーの存在が大きくないのであれば、今のうちに組織風土を意識的に作り出していく必要があります。
良い組織風土を作るには、良い環境と良い人材を手に入れればよいのです。
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