仕事と妊活の両立②
市村芳
(先にお伝えします。このブログ、いつもよりちょっと長いです…笑)
こんにちは、杉山事務所の市村です。
『仕事と妊活の両立』というテーマでのブログは、2年振りになります。
今、妊活を始めた2年前を振り返ると、
新婚生活がスタートしたばかりということもあり、
心のどこかで不妊治療を甘く考えていたところがあったと思います。
不妊治療で通院したい。
でもフルタイムで働き続けたい。
業務内容の制限もしたくない。
そんな私の気持ちを
杉山事務所の所長・副所長・先輩方の皆さん
受け入れてくださり、事務所としては前例のない
柔軟な働き方をすることができました。
主治医の方針や個人の状況によって異なると思いますが、
私が辿った不妊治療のフェーズは次のとおりです。
①タイミング法(2020年12月~6カ月)
②人工授精(2021年7月~2カ月)
③体外受精(2021年9月~15カ月)
④転居に伴いちょっと休憩中(2023年3月今ここ)
杉山事務所に入社したのが、2020年9月なので
入社してからずっと何等かの不妊治療をしていたことになります。
①のタイミング法を始めてすぐに、事務所の皆さんには治療を始めたことを公表しました。
自己満かもしれないですが、そうすることで少しでもお互いに働きやすくなればと思っての判断でした。
それ自体には当時も今も後悔はありません。
ただ、どこかで後ろめたい気持ちというか、
申し訳ない気持ちがあったのも事実でした。
通院で不在にしている間にフォローしてくださることには心の底から感謝しかないのですが、同時に
「これしたい、あれしたいって、結局全部自分のわがままで、事務所の先輩方を巻き込んでいるのでは…」
そんな気持ちも持ちつつ、③の体外受精にステップアップすることを決めた2021年8月。
体外受精にステップアップすれば、通院の頻度や受診時間もこれまでより増えることになるので、
副所長には事前に相談することにしました。
そしたら副所長は、
両立支援助成金の中に「不妊治療と仕事の両立」コースがあり、
これに沿って手順を踏み、不妊治療を理由とした休暇とフレックス制を新設し、規程を整えましょう。
と提案してくださいました。
この時の気持ちをなんと表現したらいいでしょうか。
感謝という言葉では全然足りない、どうにか私に出来ることで少しずつでも返せないものだろうか。
そんな気持ちから書いたブログがこちら。
仕事と妊活の両立(2021年11月19日投稿)
この時はまだ③の体外受精を始めたばかりで、次に自分の体にどんな変化が起こるのかも、よくわからない状態で書いています。
結果的にこのブログから2年以上、不妊治療に関する投稿はしなかったわけですが…。
端的に言うと、書けませんでした。
治療に使う薬の影響か、毎月起こる体の変化の波の影響かは不明ですが、
とにかく感情の浮き沈みが激しく、職場で普通に仕事しているだけで精一杯でした。
家では、睡眠時間が驚くほど増え、ふさぎ込んだり、急に泣いたり、
かと思えばおかしなくらいにテンションが高かったりと、
夫はさぞかし大変だったと思います。(当時も今も夫には感謝しかありません)
そうこうしている間に、加藤誠司先生が動いてくださり杉山事務所の妊活サポート規程も完成し、
新設された休暇やフレックス制も利用させていただきながら、
両立支援助成金の申請も無事提出し、あっという間に支給決定がおりました。
※助成金は不妊治療当事者の個人に対しておりるものではありません。申請した企業に対しております。
こういったリアルな事例をブログに書いて発信することで、
きっと企業や妊活当事者にとっての気づきや変化を提供できるのでは、と思う一方で
全然ブログが更新できない…と気持ちは焦っていきます。
ただ感情的なブログにはしたくない、とずっと思っていたので
冷静に書けるようになるまで待つしかないか…と時期が来るのを待っての今ここ。
できればもう少しポップに明るい感じで書きたかったのですが、
今回ばかりはそうもいかず、読んでいただいている方の気持ちを暗くさせてしまっていたら申し訳ございません。
できるだけ起こった事実だけを伝えていきたいと思っていますが、
この話を100%感情抜きにお話するにはまだ時間がかかりそうなので、
しばらくこんなトーンが続くかもしれません。
ただ不妊治療中も嫌なことや悪いことばかりではもちろんないので、
そのあたりもちゃんとお伝えしていきたいなと思っています(^^)
両立支援助成金の活用など、具体的な事例も交えて各社様のご事情をお伺いしながらご案内します。ご興味ありましたら弊所社労士 加藤までお問合せください。