経営計画 ~重要だけど緊急じゃないこと~
杉山 晃浩
新年が始まると会社の目標やスタッフの抱負など新たな目標についての会話が増えているのではないでしょうか?
会社の目標である経営計画を策定し、PDCAを回しながら目標に向かっていくと、予定よりも早く目標達成できるなんてことを聞いたことがある方は多いと思います。
その一方で、経営計画を策定しても実行しない、若しくは振り返りをしないことによって、折角立てた経営計画が無意味になっていしまっている会社も多く存在しているのではないでしょうか?
それでも経営計画を策定していない会社に比べればかなりましですね。経営計画を考える段階で、自社の課題に気づけることがあるのでそれだけでも有意義でしょう。
ところで経営計画を策定していない会社は世の中にどれぐらいあるのでしょうか?
中小企業庁の委託調査の結果によると『経営経過カウを作成したことがある』企業の割合は53%となっています。でも、作成したことがあるということは、過去に作成したけど、今は作っていない企業も含まれているということになります。
https://www.chusho.meti.go.jp/pamflet/hakusyo/H28/h28/shoukibodeta/html/b1_2_3_2.html
現実的には、パレートの法則を当てはめるのが順当ではないかと考えます。
私は次のようなイメージを持っています。
1.経営計画を策定していない企業 80%
2.経営計画を策定した企業 20%
さらに、経営計画を策定した企業の中から、PDCAを回したかどうかを予測すると次のような感じになるのではないでしょうか。
1.経営計画を策定したがPDCAを回せなかった企業 80%
2.経営計画を策定してPDCAを回せた企業 20%
このように考えていくと、経営計画を策定し、しっかりと実行した企業は全体の4%程度ということになります。
ただし、PDCAを回したからと言って、経営目標を達成したことにはなりません。
経営計画を策定して、PDCAを回して、目標達成した企業の割合は本当にわずかなものになると感じています。
さて、コロナ禍で世の中が大きく動き、予測がしにくくなっていることは事実です。
このようなことを言い訳に経営計画を策定しない企業経営者に向けて、自社の未来を考える勉強会を立ち上げます。
半日~1日みっちりと自社の未来に向き合う時間を持つことで企業体力が高まり、成長する企業になります。
現状維持は、人も企業も歳をとるだけなので衰退と一緒です。
日程が確定次第皆様にお知らせしますのでご参加お待ちしています。