第7回:制度は“人を大切にする意思表示”──辞めない職場づくりを、今ここから
杉山 晃浩
6回にわたってご紹介してきた、5つの雇用管理制度──
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賃金規定制度
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諸手当等制度
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人事評価制度
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職場活性化制度
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健康づくり制度
どれも、社員が安心して働ける環境を整えるための仕組みです。
そして共通しているのは、制度が**“人を大切にする姿勢”の表れ**であるということです。
制度があるから人が定着するのではなく、**“人を大切にするために制度を整える”**という順番が大切です。
どの制度から始めればいい?
結論からいえば、「自社の悩みに直結するもの」から始めましょう。
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給与に関する不満が多い → 賃金規定制度
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家庭を持つ社員の離職が多い → 諸手当等制度
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頑張っても報われないと感じる社員が多い → 人事評価制度
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雰囲気が悪い、コミュニケーションが不足している → 職場活性化制度
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メンタル不調や健康問題が目立つ → 健康づくり制度
すべてを一度に整える必要はありません。
一歩ずつでも、会社は変わっていけます。
制度導入成功のポイント
制度は「作って終わり」ではなく、「運用して初めて意味がある」ものです。
そのために大切なことは:
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現場の声を反映すること
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継続できるシンプルな仕組みにすること
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社員への説明と周知を丁寧に行うこと
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外部の専門家と一緒に設計すること
制度は“形”だけ整えても効果が出ません。社員にとって意味のある内容にすることが、長く続く制度の秘訣です。
オフィススギヤマグループは、“寄り添う専門家集団”です
私たちオフィススギヤマグループは、社会保険労務士を中心に、制度づくりと助成金申請をワンストップで支援するプロフェッショナル集団です。
制度導入の検討段階から、実際の書類整備、助成金申請、制度の定着まで、丁寧に寄り添いながらお手伝いしています。
「これって助成金の対象になるの?」
「何から始めたらいいかわからない」
そんな声にも、ひとつひとつ丁寧にお応えしています。
最後に:制度づくりは、経営の“やさしさ”を形にすること
中小企業が人材を守り、未来をつくるためには「仕組み」が必要です。
でもその前に、「人を大切にしたい」という想いが必要です。
制度とは、その想いを“見える化”し、“伝える”ためのツール。
どんなに小さな取り組みでも、制度にすることで会社の文化になります。
社員は「大切にされている」と実感し、安心して働き続けてくれるでしょう。
私たちと一緒に、辞めない職場を制度という形で実現してみませんか?
ご相談はいつでも、お気軽にどうぞ。