第1回 採用できない理由は求人票にあった!社務士が教える「実は募集が集まる求人作成術」
杉山 晃浩
1. 今日もまた「実りなし」
「また、実りなしか。」
社長である田中さんは,PCの画面に表示されたサイトを見ながらふと口にした。
採用サイトに上げた新しい求人。
しかし、今日も追加の引き合わせはなし。
これで4週間連続。
「この地域では人手不足は常識だ。他にも同じような企業はいっぱいあるじゃないか」
何故うちだけ。
そんな疑問を抱えつつ,日々の業務に迷いながら追われている。
2. 「どんな人を採りたいのですか?」
そんな田中社長に,私(社務士)はシンプルな質問をした。
「それはもちろん、コミュ力が高くて,バリバリ動ける人を…」
「それって、どんな仕事で?」
質問を重ねると,田中さんはハッと成る。
「えっ?それは…その…経験者ならわかるでしょう」
これが、実りない原因だった。
3. 求人票は「オーディション」じゃない
現在の採用は,従来のような「得点の競べ合い」ではない。
求職者に「一緒に働きたい」と思わせる情報を出さなければ,一瞬で流されてしまう。
しかも,聞きなれない「一般的な言葉」や「予期不定な欲求」は,もはや嘘に等しい。
「体力に自信ある人歓迎」
「やる気のある方歓迎」
これで引きつけられる時代は終わった。
4. 最新!求職者の求める情報
求職者が本当に知りたいのは:
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属性する部署の電話寸近
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仲間はどんな人か
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いつかどんな成長が期待できるか
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教育・フォローアップはあるか
これらを満たせる求人情報がなければ、気持ちよくエントリーボタンを押さない。
逆に言えば,これらを詳細に伝えられれば,他社に勝てる。
5. 求人票の修正実例(Before → After)
(Before)
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資格不問,充実した教育体制
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充実した体制と整った環境
(After)
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入社前に任意で体験服務ができる。日常的な働き方を体感できるので、入社後のギャップが少ない。
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実際に実行している教育プログラムを紹介。(例:3ヶ月間はメンター付き)
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現場の写真や属性部署の答えやすい説明を追加
これで,気軽に入社後の自分を想像できる!
6. 社務士から緊急アドバイス
今,小さな企業でも、求職者相手には「逆オーディション」を試される時代です。
求人票を「別の社員への手紙」だと思って、まず書き直しましょう。
簡単に見えることほど,こだわりましたと伝わります。
「いい人が来ない」のは、優秀な人が読みたい求人が出されていないだけ。
次回~!
第2回「面接で(落とす)時代は終わった!「惚れる採用」とは?」
ご期待ください!