“1回研修”では意味がない!中小企業を救う『読み書きそろばん式』社員教育法

杉山 晃浩

「社員教育は大事」とわかっていても、中小企業では「時間がない」「お金がない」「教える人がいない」と後回しにされがちです。その結果、1回きりの研修をやって満足してしまい、実は会社の課題は何も解決しない──そんな悩みを抱える経営者は少なくありません。

この記事では、“1回研修”で終わらせない中小企業向けの解決策として、オフィススギヤマグループが提案する『読み書きそろばん式 Read&Write メソッド』をご紹介します。

Read&Write紹介動画

毎日5分、「読む・書く・考える」というシンプルな習慣を続けるだけで、社員の基礎力が磨かれ、上司の指導力も高まり、職場全体が変わっていきます。さらに、オフィススギヤマグループでは導入研修から継続研修までをサポートし、現場での定着までしっかり伴走。

「研修をやって終わり」にしない教育で、採用力・定着率・生産性を底上げしたい中小企業の方は、ぜひ最後までお読みください。

第1章:なぜ中小企業の社員教育は続かないのか?

中小企業の経営者に「社員教育は必要だと思いますか?」と尋ねれば、多くが「もちろん必要だ」と答えます。
しかし、現実には研修をやっても1回きりで終わってしまい、社内に変化は起きません。なぜでしょうか。

一つ目の理由は「時間がない」。日々の業務に追われ、研修や振り返りの時間が取れないのが実情です。
二つ目は「人手が足りない」。そもそも教育担当を任せられる人材がいない、または育っていないケースが多く見られます。
三つ目は「教える側の自信のなさ」。先輩社員や上司自身が基本を学んでこなかったため、人に教えるのが苦手です。

また、日本企業特有の「OJT信仰」にも問題があります。現場で見て学べばいい、先輩の背中を見て覚えろ──これが今の若手世代には通用しない時代です。
「仕事の基本がわからない人が現場で教えると、誤ったやり方が再生産される」──この悪循環が、企業の成長を妨げています。


第2章:社員教育がないと会社に何が起きるのか

社員教育がないと、まず現場で小さな問題が増えます。
例えば、ミスの多発、納期の遅れ、クレームの増加。個人が抱える課題がチーム全体に広がり、職場全体の士気が下がります。
さらに、業務の効率が落ち、生産性が低下。結局、経営者や管理職がフォローに追われ、本来やるべき戦略立案や顧客開拓に手が回らなくなります。

人材面でも深刻な影響があります。
社員は「この会社では成長できない」「将来が不安」と感じ、優秀な人材ほど早々に離職を決断します。
そして求人市場でも「教育がない会社」「ブラック予備軍」との評判が広がり、採用がますます困難になります。

また、業務が属人化しやすくなるのも教育不足の特徴です。
担当者の退職や休職で業務がストップし、「あの人がいないと何もわからない」というリスクを抱えます。
つまり、教育不足は目の前の課題だけでなく、企業の存続に関わる重大な経営課題なのです。


第3章:“読み書きそろばん式”社員教育法とは何か?

『Read&Write メソッド』は、「読む」「書く」「考える」という3ステップを毎日5分続けるだけの、シンプルで強力な社員教育法です。

具体的には、社員全員が同じテーマの短い文章を読み、自分の考えや感想を書き出し、そこから学んだことや行動のヒントを考えます。
このプロセスは一見地味ですが、「読むことで知識を得る」「書くことで記憶が定着する」「考えることで行動が変わる」という、非常に科学的な学習サイクルを実現します。

さらに、この方法は「習慣化」が鍵です。
1日5分の積み重ねでも、3か月後、半年後には、社員の視野や行動が大きく変わります。
しかも、全員が同じテーマに取り組むことで、共通言語が生まれ、チームの一体感が高まります。

従来の「1回きり研修」のように忘れ去られることがなく、現場の習慣として根付くこと。
これこそが、『Read&Write メソッド』の最大の魅力です。


第4章:導入のメリットと成功事例

このメソッドを導入した介護事業所(札幌・株式会社MCL)では、次第に職員の表情が変わり始めました。
最初は半信半疑だった職員たちが、「自分は何を大事にしたいか」「どうやって利用者さんと向き合うか」を考えるようになり、
自然と前向きな人材が職場に残り、そうでない人は自己選択で離れていきました。
結果として、利用者満足度が向上し、地域の評判が高まり、採用面でもプラスの効果が出ています。

また、社労士事務所(宮崎・杉山晃浩事務所)では、全社員で同じテーマに取り組むことで、
新人からベテランまでが「会社としての基本姿勢」を共有できるようになりました。
特に、上司が1on1面談でテキストの内容をもとに話をすると、これまで見えなかった社員の悩みや課題が浮き彫りになり、
個別支援や成長支援の質が大きく向上したとのことです。
職場の雰囲気が前向きに変わり、結果的に離職率も低下しています。

こうした効果は、たった1回の研修では到底得られません。
だからこそ、毎日少しずつ続ける仕組みが重要なのです。


第5章:『読み書きそろばん式』の始め方・続け方

導入は簡単です。
毎朝、始業5分前に全員が集まり、同じテキストを読み、気づきや意見を書き込みます。
その内容は上司が確認し、週に1回程度の1on1面談やチームミーティングで振り返ります。

オフィススギヤマグループでは、初回導入研修(90分)で現場に合った進め方を指導し、
継続フォロー研修(60分)やWEB実践会で定着を後押しします。
この伴走型サポートがあるからこそ、現場に定着しやすく、経営者や管理職の負担も減ります。

大切なのは、「完璧を求めない」こと。
続けるうちに社員一人ひとりの成長の跡が見えるようになり、組織全体が少しずつ変わっていきます。


最終章:中小企業の未来は“1回きり”では変わらない

教育は「やって終わり」のイベントではありません。
むしろ、「習慣」として定着させることが、変化を生み出す唯一の道です。
『Read&Write メソッド』は、シンプルで負担が少なく、しかも現場で自然に続けられる仕組みです。

経営者の方へ伝えたいのは、
「変わるのは社員ではなく、まずは会社の仕組み」だということです。
今こそ、毎日5分の小さな習慣から、職場の未来を変える一歩を踏み出してみませんか。

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オフィススギヤマグループでは、導入研修から継続フォロー、WEB実践会まで、現場に合った形で『Read&Write メソッド』の実践をサポートしています。
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