セーフティ共済が満額になったら? 即時償却×外貨両替機で“利益をつくる”節税戦略

杉山 晃浩

第1章|セーフティ共済は「ゴール」じゃない──800万円に到達した経営者の悩みとは?

経営セーフティ共済(中小企業倒産防止共済)は、資金繰りリスクに備える非常に優れた制度です。毎月掛金を積み立てることで、最大800万円までの積立と、それに対する10倍の共済貸付枠を得ることができます。

しかし、満額に達した後── 「この資産をどう活かすか?」 という問題に直面します。

・掛金の追加納付ができない ・節税効果も止まる ・資金は会社の中で“眠ったまま”

このまま放置すれば、折角の資金が「動かない内部留保」として停滞します。そんな中、注目されているのが、“即時償却×外貨両替機”という新しい節税戦略です。


第2章|即時償却という選択肢──中小企業庁「経営力向上計画」制度とは?

「経営力向上計画」とは、中小企業庁が推進する経営改善支援制度の一つです。認定を受けると、指定の設備投資に対して即時償却(100%一括償却)固定資産税の軽減といった優遇措置が受けられます。

特に今回ご紹介する「外貨両替機」は、インバウンド需要を背景にした新たな収益源としても有望であり、制度適用対象設備として認定されている数少ない“動産”の一つです。

税理士や申請支援業者と連携しながら、計画書を作成・提出すれば、 350万円(税抜)から即時償却が可能です。

つまり、満額になったセーフティ共済を解約して得た現金を、全額経費計上できる設備に“移し替える”ことで、次の節税が始まるのです。


第3章|外貨両替機で“月10万円超の利益”を生むしくみ

外貨両替機とは、訪日外国人が外貨を円に両替するための無人機です。

両替機には「スプレッド(手数料)」が設定されており、1件ごとの両替に対して事業者側にマージンが発生します。設置場所と稼働状況によりますが、月10万円以上の安定収益を上げることも珍しくありません。

これは“フロー型の売上”ではなく“ストック型のキャッシュフロー”です。毎月安定して利益を出し続ける、非常に効率的な設備投資と言えます。

しかも、場所を選ばない移設可能なモデルが多く、無人運用が可能。中小企業の新規事業としても適しています。


第4章|節税だけじゃない!“企業型DC”と組み合わせる資産形成術

外貨両替機によって毎月10万円以上の利益を得た企業が、その収益を何に使うか?

答えの一つが、**企業型確定拠出年金(企業型DC)**の拡充です。

たとえば、経営者夫婦が1人あたり5.5万円ずつ会社が拠出する選択制企業型DCを導入した場合、両替機の収益だけで十分に原資が確保できます。

しかも、DCは福利厚生でありながら、

  • 掛金は損金処理可能

  • 将来の退職金原資になる

  • 税制優遇(運用益非課税・受取時も控除あり)

と、法人・個人両方にとって非常に有利な制度です。

このように、外貨両替機によって創出した利益を、企業型DCという“第二の節税ルート”へつなげることが可能になります。


第5章|実践ストーリー:杉山事務所が提案する“出口戦略”の全体像

オフィススギヤマでは、以下のような流れで資産活用の出口戦略を提案しています。

【Before】

  • セーフティ共済が満額(800万円)に到達

  • 節税も資産運用も止まっている状態

【After】

  1. 解約して現金化(手当金受取)

  2. 経営力向上計画を申請(提携会計士サポート)

  3. 外貨両替機を購入・即時償却

  4. 月10万円以上の利益を企業型DC原資に活用

  5. 福利厚生と老後資産形成を両立

これは単なる“節税”ではなく、税金を減らしつつ、お金を生み出し、それを社員と会社の未来に還元する設計です。


第6章|注意点と成功のカギ──「節税スキーム」としての限界とリスク管理

即時償却スキームは、効果が大きい分、正確な知識と実行力が求められます。

❗ 注意点:

  • 経営力向上計画の採択が前提(不採択なら償却不可)

  • 設置場所の選定と稼働見込みの検証は必須

  • 償却後の翌期以降に利益が跳ね返るケースもある

これらの点には、特別なスキームがございますので、お問い合わせください。

✅ 成功のカギは“専門家チームの連携”

  • 税理士:償却計画と法人決算の設計

  • 社労士:企業型DCの制度設計と運用支援

  • 販売会社:両替機の設置・稼働支援

  • ライフプランナー(FP):個人の退職設計と資産活用の設計

この4者が連携することで、企業の“出口戦略”ははじめて成功します。
なお、全てオフィススギヤマが窓口となりますので、お気軽にお問合せください。


第7章|まとめ|守りから攻めへ──セーフティ共済後の資産戦略に今すぐ着手を

セーフティ共済が800万円に達したら、それは“次の投資”のチャンスです。

ただ現金で置いておくのではなく、

  • 即時償却で税金をコントロールし

  • 外貨両替機で利益を生み

  • 企業型DCで福利厚生と資産形成を支える

この一連の戦略は、経営者の資産を「眠らせない」ためのベストな選択肢となります。

次の一手を、今から考えてみませんか?

オフィススギヤマでは、制度設計・計画申請・設備導入・DC運用までを一括でサポートしています。

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