求人が“届く”会社と“届かない”会社の差は?採用専用サイトで母集団形成を加速する方法

杉山 晃浩

第1章 なぜ今「求人が届かない会社」が増えているのか

「求人票を出したのに、思ったほど応募が来ない」──こうした声を経営者や人事担当者から聞くことが増えています。

背景にあるのは、求人の無料掲載に対するルールの厳格化です。数年前までは、求人サイトや自社ホームページに情報を載せておけば、ある程度は検索に出てきました。しかし現在は、掲載ルールや審査基準が細かくなり、**“出したはずの求人が検索に出てこない”**という現象が頻発しています。

さらに人材獲得競争は激化しています。求人広告に費用をかけても応募が集まらず、採用単価だけが上がる。特に中小企業では、「求人票を出す=応募が来る」という時代は完全に過去のものとなりつつあります。

これからの採用成功には、「どうやって求人を出すか」だけでなく、**「どうやって求職者に情報を届けるか」**が欠かせない視点となります。


第2章 求人が“届く”会社の特徴

では、応募が集まっている会社にはどのような特徴があるのでしょうか。

1つ目は、採用専用のサイトを持っていることです。求人検索エンジンや仕事検索サービスと自動的に連携できる仕組みを持っている会社は、出した求人がきちんと検索に拾われ、求職者に届きやすくなります。

2つ目は、情報の質と量が充実していることです。仕事内容や給与条件の羅列だけではなく、写真や動画、社員インタビューなどを掲載して「働く姿」をイメージさせています。「自分がここで働いたらどうなるか」が分かることで応募意欲が高まります。

3つ目は、応募しやすい導線が整っていることです。スマホから数分で応募できるフォーム、分かりやすいボタン配置、明確な応募フロー。これらが整っていると応募率は大きく上がります。


第3章 求人が“届かない”会社の落とし穴

一方で「届かない」会社には共通点があります。

まず、採用情報が会社ホームページの片隅にあるだけというケース。デザインは古く、情報も数年前のまま。これでは検索エンジンに拾われにくく、求職者から見ても「本当に採用しているのか」と疑問を持たれます。

次に、更新されない求人票です。既に募集を終えた職種が残っていたり、給与や勤務条件が古いまま放置されていると、信頼を失う原因になります。

さらに、仕事内容が伝わらない求人も応募が集まりません。「未経験歓迎」「誰でもできる」など曖昧な表現だけでは、求職者が働く姿をイメージできないのです。

最後に、検索エンジンに拾われる仕組みを持っていないサイトも大きな問題です。どれだけ良い情報を掲載しても、そもそも検索に出てこなければ求職者には届きません。


第4章 採用専用サイトで母集団形成を加速する3つの仕組み

では、どうすれば求人を“届く”状態にできるのでしょうか。ポイントは次の3つです。

1. 検索に拾われる構造

求人情報は、検索エンジンや仕事検索サービスに認識される形で作られていなければなりません。採用専用サイトであれば、構造化データに対応しており、自動的に検索エンジンと連携されます。結果として、自社の求人がより多くの求職者の目に触れる機会が増えます。

2. 応募者を惹きつける情報発信

ただ掲載されるだけでは足りません。求職者が「ここで働きたい」と思える情報が必要です。仕事内容の写真、現場の雰囲気が分かる動画、先輩社員の声、キャリアパスの紹介など。これらを盛り込むことで、応募率は大きく変わります。

3. 継続的な更新運用

採用サイトは作って終わりではありません。定期的に情報を更新し、常に「今も採用中」であることを示す必要があります。週1回の小さな更新、月1回の大きな見直しをルール化することで、検索エンジンからの評価も高まり、応募者からの信頼も得られます。


第5章 成功事例に学ぶ「届く採用サイト」の作り方

ある地方の小売企業では、採用専用サイトを導入したことで応募数が3倍に増えました。
それまでは本社ホームページに「採用情報」のページを置いているだけで、検索結果にも出てこない状態。シラレールを使い採用専用サイトを構築し、自動的に検索に連携されるようになったことで、求人が一気に求職者の目に届くようになったのです。

また別の介護事業所では、社員インタビューと写真を追加したところ、同じ求人でも応募数が倍増しました。応募者からは「職場の雰囲気が伝わって安心できた」「働いている人の顔が見えて信頼できた」という声が寄せられました。

このように、仕組み+情報+運用の三拍子がそろえば、中小企業でも「応募が集まるサイト」に変えることができます。


第6章 まとめ──これからの母集団形成の必須条件

求人票を出せば応募が集まる時代は終わりました。これからは、**「求人が届く仕組みを持っているかどうか」**が採用成功の分かれ道になります。

採用専用サイトを構築すれば、検索に拾われ、応募者に見つけてもらえる。そこに写真や社員の声を加えれば、応募意欲が高まる。そして定期的に更新すれば、信頼が生まれる。

母集団形成を加速させたいなら、今こそ「求人を出す」から「求人を届ける」へと発想を転換する時です。

自社採用サイト構築システム『シラレール』を活用すると、効果的に自社採用サイトを制作運用管理することができます。
『自社で制作なんかできない…』という方もいらっしゃると思います。オフィススギヤマグループは、採用サイトの構築、運用管理支援を行っています。お気軽に問い合わせをしてくださいね。

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