「伝えたのに伝わらない」のはなぜ?──メラビアンの法則で変わる“コミュニケーションの質”

杉山 晃浩

第1章 「伝えたつもり」が一番危ない

  • 「ちゃんと説明したのに」「言ったはずなのに」が職場にあふれる現実

  • 話し方より“受け取り方”が重要なのに、ほとんどの社員はそこを意識していない

  • 指示・報告・相談、どこで誤解が生まれているのか

  • ミスコミュニケーションが積み重なると、人間関係や生産性の低下を招く


第2章 メラビアンの法則とは──人は“言葉”より“雰囲気”で判断している

  • アメリカの心理学者アルバート・メラビアンによる「7-38-55の法則」
     (言語情報7%/聴覚情報38%/視覚情報55%)

  • 人は“話の内容”よりも、“声のトーン”と“見た目・表情”で印象を決める

  • 「何を言うか」より「どう言うか」で評価が変わる

  • この法則を知らないと、誤解・摩擦・不信感が起きやすい


第3章 職場でよくある「伝わらない」3つのパターン

1️⃣ 表情が硬い
 →「怒っているのでは?」と誤解される。
  指示内容より感情の印象が強く残る。

2️⃣ 声のトーンが単調
 →「やる気がない」「興味がない」と受け取られやすい。
  部下への指示も、顧客対応も“温度感”が伝わらない。

3️⃣ 姿勢・視線が不自然
 →相手を見ずに話す、スマホや資料ばかり見るなど。
  「自分に興味がない」と感じさせてしまう。

💬 メラビアンの法則は、「伝わらない原因」を感情レベルで可視化するツールでもある。


第4章 言葉の前に“信号”を整える──非言語コミュニケーションの磨き方

  • 表情・声のトーン・姿勢・うなずきなど、非言語の要素を“信号”として整える

  • 「表情筋を使って話す」だけで印象は劇的に変わる

  • 声のトーンを1段階上げるだけで、安心感・信頼感が高まる

  • 面談・報連相・クレーム対応、どんな場面でも使える「伝わり方のルール」


第5章 職場の“伝わらない”を減らす仕組みづくり

  • 個人スキルではなく“組織文化”としてのコミュニケーション改革へ

  • 定期的な面談・1on1・情報共有会議で「伝え方」をすり合わせる

  • 「報告は内容+トーン」「指示は目的+表情」を意識する習慣を

  • 社員同士が「伝え方」をフィードバックできるチーム作り


第6章 メラビアンの法則は“信頼構築”の基本になる

  • 社員教育、接遇研修、管理職育成――どの場面にも応用できる

  • 相手が安心して話せる環境をつくる=心理的安全性の第一歩

  • コミュニケーションの質が変わると、離職防止・顧客満足にも波及する

  • 「伝える力」は“定着する組織”の土台


第7章 伝わる職場へ──表情と声でチームを変える第一歩

  • 言葉だけで動かそうとする職場から、感情を伝え合う職場へ

  • 「伝える」はテクニックではなく、相手への思いやりの形

  • 杉山事務所では、メラビアンの法則を応用したコミュニケーション研修・面談教育を提供中

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