その企業年金、会社が“面倒なこと”まで背負っていませんか? ― 規約型と基金型、社長が最低限知っておくべき違い
杉山 晃浩
第1章|企業年金の話が、社長にとって「しんどい」理由
「企業年金」「規約型」「基金型」
こうした言葉を聞いた瞬間、頭が重くなる社長は多いと思います。
難しそう。
専門家の世界の話。
正直、自分が全部理解しなくてもいいのではないか。
そう感じるのは、決しておかしなことではありません。
中小企業の社長は、本業だけでもやることが山ほどあります。
ただ、社労士の立場から一つだけお伝えしたいのは、
企業年金は“放置すると、会社が面倒を背負い続ける制度”だという点です。
知らないうちに
「会社がやらなくてもいいこと」
まで抱え込んでしまっているケースは、実際に少なくありません。
第2章|そもそも企業年金とは「会社が老後まで関与する制度」
企業年金というと、
「社員のための福利厚生」
というイメージを持たれがちです。
もちろん、それも間違いではありません。
しかし実務的に見ると、企業年金は
社員が辞めた後も、会社の責任が続く制度です。
・制度を作る
・お金を積み立てる
・管理する
・見直す
・場合によっては終わらせる
こうした作業が、何年、何十年と続きます。
つまり企業年金は、
一度始めると「会社の仕事」が増える制度なのです。
ここを理解しないまま制度を選ぶと、
あとで「こんなに手間がかかるとは思わなかった」
という事態になります。
第3章|規約型企業年金とは「会社が“外に任せる”やり方」
まず、規約型企業年金から見ていきましょう。
規約型を一言で言うと、
「会社はルールを決め、運営は外部に任せる仕組み」です。
会社がやることは、主に次の3つです。
-
どんな年金制度にするか決める
-
掛金をいくら出すか決める
-
その内容を規約として定める
一方で、次のようなことは
専門機関が担います。
-
年金資産の管理
-
日々の運営
-
専門的な事務処理
社長や会社が、
年金の中身まで細かく関わり続ける必要はありません。
中小企業にとっては、
「本業に集中しながら、年金制度を持てる」
という点が大きな特徴です。
第4章|基金型企業年金とは「会社が“中まで抱える”やり方」
次に、基金型企業年金です。
基金型は、
会社が年金の運営主体になる仕組みです。
簡単に言うと、
会社が「年金を運営する組織」を自ら持つ形になります。
そのため、
-
基金という法人を作る
-
役員を置く
-
継続的に管理・運営する
といった責任が発生します。
制度としては決して悪いものではありません。
実際、大企業では基金型が使われることもあります。
ただし、中小企業にとっては、
-
人的負担が重い
-
管理が複雑
-
将来やめにくい
という側面があるのも事実です。
第5章|社長目線で見る「規約型」と「基金型」の決定的な違い
ここで、社長の立場で整理してみましょう。
一番大きな違いは、
「会社がどこまで関わり続けるか」です。
-
規約型
→ 面倒な運営は外部に任せられる -
基金型
→ 会社が中まで関わり続ける
企業年金で問題になるのは、
制度そのものよりも、
会社が“面倒な部分”まで背負ってしまうことです。
制度を選ぶというより、
「どこまで自分たちでやるか」
を選んでいる、と考えると分かりやすいでしょう。
第6章|「面倒なところ」は、最初から外に出すという考え方
社長の仕事は、
すべてを自分でやることではありません。
むしろ、
-
方向性を決める
-
判断する
-
任せる
これが経営です。
企業年金についても同じです。
社長がやるべきなのは、
「自社に合った制度を選ぶこと」。
制度の細かい運営や管理まで、
社長や社内で抱える必要はありません。
最初から外に任せる前提で設計する
これが、結果として会社を楽にします。
第7章|オフィススギヤマが“面倒な部分”をカバーできる理由
オフィススギヤマでは、
中小企業が無理なく続けられる企業年金として、
規約型企業年金を前提に考えています。
その中で採用しているのが、
SBIの「プラス年金」です。
規約型であるため、
-
運営は専門機関に任せられる
-
会社の実務負担が増えにくい
-
将来の見直しもしやすい
という特徴があります。
オフィススギヤマは、
制度の設計や導入、
就業規則との整合性など、
社長がやりたくない“面倒な部分”をカバーします。
社長は、
「決めること」だけに集中してください。
第8章|まとめ:企業年金は“頑張る制度”ではなく“任せる制度”
規約型が正解で、
基金型が間違い、という話ではありません。
大切なのは、
会社が背負う範囲を広げすぎていないかです。
企業年金は、
社長がすべてを理解して頑張る制度ではありません。
面倒な部分を、きちんと任せられる仕組みを選ぶ制度です。
もし、
-
企業年金がよく分からない
-
なんとなく不安がある
-
今の制度が会社に合っているか知りたい
そう感じたら、
一度立ち止まって考えてみてください。
面倒なところは、
オフィススギヤマがカバーします。
社長は、
本業と経営判断に集中してください。