このシフト、大丈夫ですか? 1日・1ヶ月・1年の上限ルールをやさしく解説

杉山 晃浩

前回は「拘束時間」について解説しました。

👉 拘束時間=会社に縛られている時間すべて

ここまで理解できていれば、かなり前進です。


今回は次のステップです。

👉 「どこまで働かせていいのか?」

つまり、上限ルールです。


■ まず結論から

トラックドライバーには、
働ける時間の上限が決まっています。


大きく分けると3つです。


① 1日の上限
② 1ヶ月の上限
③ 1年の上限


👉 この3つを守らないと違法になります。


■ ① 1日の上限

まずは一番イメージしやすいところです。


👉 原則

1日の拘束時間は13時間以内


ただし、

👉 例外あり

最大15時間までOK


ここで注意です。


■ よくある誤解

👉「毎日15時間まで働ける」

これは間違いです。


実際は、

👉 15時間は例外的な扱い

です。


さらに、

👉 14時間を超える日は週2回までが目安

とされています。


■ ② 1ヶ月の上限

ここから一気にミスが増えます。


👉 原則

1ヶ月の拘束時間は284時間以内


これを超えると、

👉 違法の可能性が高い

です。


■ 例外ルール

例外として、

👉 310時間まで延長できる場合あり


ただし条件があります。

  • 年間の上限を守ること
  • 延長できる月数に制限あり

👉 無制限ではありません。


■ ③ 1年の上限

最後に年間です。


👉 原則

1年の拘束時間は3300時間以内


👉 例外

最大3400時間まで


ここで大事なのは、

👉 1ヶ月だけ見てもダメ

ということです。


■ なぜ調整が必要なのか?

ここ、かなり重要です。


たとえば、

毎月284時間ギリギリで働かせるとどうなるか?


👉 年間3300時間を超えます


つまり、

👉 全部ギリギリはアウト

です。


■ よくある現場ミス

実務で本当に多いです。


① 月ごとにしか見ていない
👉 → 年間でアウト


② 忙しい月だけ伸ばしている
👉 → 連続制限に引っかかる


③ シフト作成時に合計を見ていない
👉 → 気づいたら違反


■ シフト作成のコツ(実務)

難しいことは不要です。

まずはこれだけやってください。


👉 「足し算する」


  • 1日の拘束時間を出す
  • それを月で合計する
  • 年間でも確認する

👉 これだけで8割防げます。


■ 危ないシフトの特徴

見た瞬間に疑ってください。


  • 毎日長時間(13時間超が多い)
  • 休みが少ない
  • 月の後半に詰め込み

👉 これ、かなり危険です。


■ なぜここまで厳しいのか?

理由はシンプルです。

👉 疲労の蓄積を防ぐため


1日だけ長いのはまだいいですが、

👉 それが続くと事故につながります。


だから、

👉 1日・1ヶ月・1年すべてで制限

があるのです。


■ 事務員さんのチェックポイント

ここは実務で使えます。


チェックするのはこの3つ。


① 1日13時間を超えていないか
② 月284時間を超えていないか
③ 年間で調整できているか


👉 この3つを見るだけでOKです。


■ まとめ

今回のポイントです。

  • 上限は「1日・月・年」で決まっている
  • 1日13時間が基本
  • 月284時間が基準
  • 年3300時間が上限
  • 全体で調整しないと違反になる

■ 次回予告

次回はさらに重要です。

👉 「休息期間」


  • どれくらい休ませる必要があるのか
  • 休ませないとどうなるのか
  • よくある間違い

👉 ここを間違えると一発アウトです。


実務でそのまま使える形で、
わかりやすく解説していきます。

 
 

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