若者が地元企業を選ばない本当の理由 令和9年卒採用で地方中小企業が生き残る方法
杉山 晃浩
「最近の若者は地元に残らない」
地方の経営者と話をしていると、ここ数年、本当にこの言葉をよく聞くようになりました。
特に中小零細企業では、
- 求人を出しても応募が来ない
- 来てもすぐ辞める
- 若手が定着しない
- そもそも会社説明会に学生が来ない
という悩みが深刻化しています。
しかし、ここで重要なのは、「若者が悪い」で終わらせないことです。
実は今、学生たちは“ものすごくシビア”に会社を見ています。
しかも、昔とは比較にならないほど、会社の情報が見える時代になりました。
厚生労働省と文部科学省が発表した「令和8年3月大学等卒業者の就職状況」によると、大学生の就職率は98.0%。
これはつまり、「学生が会社を選ぶ時代」が続いているということです。
特に地方中小企業は、令和9年卒採用に向けて、“今までと同じやり方”を続けると、かなり厳しい時代に入っていきます。
今回は、地方中小企業がこれからどう動けばよいのかを、採用定着士・社会保険労務士の視点で、できるだけわかりやすく整理していきます。
若者は「仕事」ではなく「未来」を見ています
昔は、
- 地元だから
- 親が知っている会社だから
- 安定していそうだから
という理由で就職先を決める学生も多くいました。
しかし今は違います。
学生たちは、
「この会社に入った5年後、自分はどうなっているのか?」
を見ています。
つまり、
- 成長できるか
- 人間関係は大丈夫か
- ブラック企業ではないか
- メンタルを壊さないか
- 将来も続きそうか
という“人生そのもの”を見ているのです。
さらに今はSNS時代です。
学生は会社説明会だけで会社を判断しません。
- TikTok
- YouTube
- Google口コミ
- 社員のSNS
- Indeed口コミ
- ホームページ
などを見て、「本当の会社の空気」を探しています。
つまり、求人票だけ整えても、採用できない時代になったのです。
地方企業が負けているのは「給料」だけではありません
「うちは大手より給料が低いから…」
そう考える経営者も多いですが、実は若者は給料だけで会社を選んでいるわけではありません。
もちろん、給料は大切です。
しかし、それ以上に見られているのは、
- 雰囲気
- 安心感
- 将来性
- 人間関係
- 成長環境
です。
たとえば、
- 社長が怒鳴る
- 新人教育がない
- 有給が取りにくい
- 相談しづらい
- 若手が辞めている
- ホームページが古い
こうした“小さな違和感”を、学生は非常によく見ています。
しかも、地方では情報が広がるのが早い。
「あの会社は厳しいらしい」
「あそこは辞める人が多い」
という話は、学校やSNS経由で想像以上に広がっています。
つまり、採用難の原因は「知名度不足」だけではなく、“会社の空気”にあることが多いのです。
若者は「安心して働ける会社」を探しています
最近の学生は、昔よりも「メンタル不調」に敏感です。
その背景には、
- SNS疲れ
- 将来不安
- コロナ禍経験
- 人間関係ストレス
- 物価高
などがあります。
だからこそ、
「安心して働けそう」
という感覚が非常に重要になります。
そのために必要なのが、
- 面談制度
- 教育制度
- 健康経営
- 福利厚生
- キャリア支援
- 相談環境
です。
特に地方企業では、「アットホーム」という言葉だけでは伝わりません。
学生は、
「具体的にどんな制度があるのか?」
を見ています。
たとえば、
- 誕生日休暇
- 奨学金支援
- 資産形成支援
- 食事補助
- メンター制度
- キャリア面談
など、“実際に形になっている仕組み”がある会社は強いです。
地方企業には、大手にはない武器があります
ここで勘違いしてはいけないのは、「地方企業は不利」と決めつけないことです。
実際には、地方企業だからこそ持っている強みがあります。
たとえば、
- 通勤時間が短い
- 家族との距離が近い
- 地域貢献を感じやすい
- 人とのつながりが深い
- 若いうちから仕事を任される
などです。
これは、大手企業には出せない魅力です。
私はこれを「地産地働®」という考え方で伝えています。
地元で育った若者が、地元企業で働き、地域を支えていく。
これからの地方では、この価値がますます重要になります。
だからこそ地方企業は、
「うちは小さい会社だから…」
ではなく、
「地元だからこそできる価値」
を発信していく必要があります。
令和9年卒採用は、もう始まっています
ここが非常に重要です。
多くの中小企業は、
「来年になったら採用を考える」
という動きをします。
しかし今の学生採用は、もっと早く動いています。
- インターン
- オープンカンパニー
- SNS接触
- 学校訪問
- 会社見学
など、学生との接点はかなり前倒しになっています。
つまり、
「まだ早い」
と思っている会社ほど、実は遅れているのです。
特に令和9年卒採用では、
- 採用サイト
- SNS
- 職場環境
- 若手定着
- 福利厚生
などを今から整備していく会社が強くなります。
求人票だけ変えても採用は変わりません
ここを間違える会社は本当に多いです。
「求人票を変えれば応募が来る」
と思ってしまう。
もちろん、求人票改善は大事です。
しかし、本当に必要なのは“会社そのものの設計”です。
- 就業規則
- 評価制度
- 面談制度
- 教育制度
- 福利厚生
- 健康経営
- 経営理念
こうした土台が整っている会社は、若者から見ても魅力的に映ります。
逆に言えば、採用とは「会社づくり」そのものなのです。
まずは自社の採用力を見える化してください
「うちは若者に選ばれる会社なのか?」
実は、多くの経営者がそこを客観的に見れていません。
そこで今回、
【無料プレゼント】
若者に選ばれる会社診断チェックシート
をご用意しました。
- 求人票
- 福利厚生
- SNS
- 若手定着
- 面談制度
- 健康経営
- 教育制度
- 職場の雰囲気
などを簡単にチェックできる内容になっています。
プルダウン入力式で、自動判定もついていますので、自社の現状把握に活用できます。
▼無料ダウンロード申込フォームはこちら
若者に選ばれる会社診断チェックシート申込フォーム
申込後、返信メールからダウンロードできます。
地方企業でも、まだ十分勝てます
私は、地方中小企業に未来がないとは思っていません。
むしろ、
- 若手を大切にする
- 地域を大切にする
- 人間関係を大切にする
こうした会社ほど、これからの時代に強くなると思っています。
ただし、“昔のまま”では難しい。
だからこそ今、
「若者に選ばれる会社設計」
へ動き始める必要があります。
令和9年卒採用は、もう始まっています。
「人が来ない」と悩む前に、まずは自社を見える化してみてください。
その第一歩として、今回のチェックシートをぜひ活用していただければと思います。
お問い合わせフォーム
- ブログカテゴリー
- 社労士事務所経営者杉山からの提言