スタッフの精神的ストレスへの対応はすべて会社がしなければならないのか?
杉山 晃浩
メンタルヘルス対策が叫ばれて、もう何年経っているのでしょうか?
何かというとハラスメントだの、会社が悪いだの、会社が対応する義務があるだのとやたらと世間は会社の責任にしがちですよね。
会社の責任にすれば、何かあったときはお金が取りやすいし、責める相手がいるので他責をモットーとする人々には胸がすくのではないのでしょうか?
でもそんな世の中に何かおかしいと感じているのは私だけではないはず。
そこで、今回は心の問題に踏み込んでみます。
厚生労働省ではこころの耳なるサイトを立ち上げ、企業の取り組み事例を世の中に公表しています。あたかも、企業がこれらの対策をする責任があるかのようにですね。まら、実際に企業が何らかの対策をしてくれれば、国としてはお金がかからないからいいのかもしれませんが…。
ところで厚生労働省では、世の中の人々の精神的ストレスの現状も調べています。【労働者調査】としてWEB上で情報が公開されています。簡単にまとめていると、次のようになります。
職場での不安やストレスに関して「相談できる人がいる」と回答した労働者は89.7%で、女性が男性より多い。相談相手としては「家族・友人」が最も多く、次いで「上司・同僚」が挙げられている。また、強いストレスを感じている労働者は58.0%で、特に「職場の人間関係」や「仕事の質と量」に関するストレスが多く見られ、女性が職場の人間関係に関して高い割合でストレスを感じている。
例えば職場の人間関係にストレスを感じている人が、職場の同僚や上司に相談できるのかという疑問がわいてきます。
そうであれば、社外に相談窓口を設けることが最も有効ではないでしょうか?オフィススギヤマグループでは、何でも社外電話相談窓口やハラスメント相談窓口といったサービスを展開しています。
でも、今回は宗教的な窓口による心のサポートをご案内します。これは、無料で提供されています。救いを求める人々にもっと活用してもらいたいと考えています。その名は、築地本願寺の『よろず僧談』です。とても良いサービスだと思います。これから先はぜひご自分の目で確かめてください。
お寺さんの活動に脱帽です。