日向市地域雇用創造協議会から事業報告書が送られてきました!

杉山 晃浩

日向市地域雇用創造協議会から、事業報告書が送られてきました。
こちらの協議会では、令和4年7月から8月にかけて、経営者のための採用力向上セミナーを全5回にわたり開催しました。今となっては懐かしい思い出です。

さて、このセミナーに参加された方々の現状といえばどうなっていると思いますか?
相変わらず採用に苦労しているようです。

なぜ採用力向上セミナーに参加して採用力を高めることができなかったのか?

答は簡単です。学びを実践しなかったからです。

正直なところ、この研修にはかなり力を入れました。もっと言えば、あり合えないお値段で優良なノウハウやコンテンツを提供していました。
でも、誰もそのあと継続しなかったのです。

例えば、離職者が多い企業では、どんなタイプのスタッフが辞めやすいのかを判断する必要があります。そこであるサーベイを実施しました。通常は1社あたり10万円以上するサービスを、メーカーに掛け合って無償で提供したのです。研修の中では、そのサーベイ結果をもとに、自社の現状を明らかにしました。しかしながら、適性診断ツールは、長い期間使って、始めて効果が出てくるものです。つまり雇用したスタッフの見えない部分を数値化し、データ分析することで、自社に有益な人材と有害な人材を見分けることができるのです。
この点は理解されるものの、誰も継続してシステムを使いませんでした。

全5回シリーズなので、その他にもさまざまな取り組みを行いましたが、具体的に動き出す経営者はいませんでした。『過去に採用できている成功体験があるので、ハローワークで十分です。』と無料での求人をする企業が多いですね。
採用原稿の作り込みテクニックなども伝えたのですが、その後ブラッシュアップしているのかな?

結論として、裕福な企業はさまざまな打ち手を実施するので状況が好転する確率が高まります。でも、零細企業に近づくほど、採用にお金を使いません。『企業は人なり』という言葉がありますが、先立つものがなければ雇えないという、覚悟を持っていない経営者が増えていることを実感したところです。

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