経営計画を作成していますか?

杉山 晃浩

年の瀬が近づいてくると翌年のことを考えるようになります。

みなさまの会社では経営計画を作成していますか?

経営計画とは、ミッション、ビジョンに基づく経営目標を設定し、それを実現するための行動計画のことです。
その経営計画を書面にまとめたものを経営計画書と言います。

ところで、中小企業庁の調査では、53%の事業者が作成した経験があるということです。

作成理由を深掘りしてみると主な回答は次の通りです。

「補助金申請で必要となったから」59.1%

「業績を向上させたいから」58.1%

「経営状態を正しく知りたかったから」49.9%

「自社の強みや弱みを知りたいから」46.8%

 

これらの回答を批判的に考えてみます。

「補助金申請で必要となったから」というのは、主目的は補助金を受給することであり、経営計画の完了ではありません。さらに、経営者が考える未来の導線上に補助金に関する事業があるのなら何らもんだはありません。単に補助金を受給するために作られた経営計画は、真の経営計画ではないと考えます。

「業績を向上させたいから」というのは、経営計画を作ると、スタッフ全員に経営者の考え方を見える化できるようになります。そして、業績向上のために何をしなければならないかを明確化し、実際にPDCAを回すことが必要になります。アメリカでは、年初に立てた目標が達成できる人はたったの8%であるという調査結果が公開されています。業績を向上させたいのであれば、PDCAを回す工夫も必要ですね。

「経営状態を正しく知りたかったから」というのは、現状の数値とあるべき姿の数値を比較する作業です。経営計画を作ったからと言って正しい経営状態がわかるとは言えません。

「自社の強みや弱みを知りたいから」を実現するためにはSWOT分析がもっとも早道です。経営計画まで作る必要はありません。

 

経営計画の根本にあるものは、経営理念とミッション・ビジョン・バリューです。

次に経営者が実現したい未来像です。一朝一夕には実現しない未来ですから、5年後、3年後の中期的な未来像がとても大切になります。

そのうえで、未来を見据えた「人」の採用と育成です。人はすぐには育ちません。即戦力と呼ばれる経験者であっても自社のフィールドで必ずしも活躍できるとは限りません。そもそも、自社とカルチャーマッチする人と巡り合うことが珍しいことです。だから、採用と教育は持久戦です。企業規模が小さくなるほどこの本質を忘れてしまい、労使トラブルを抱え込んでしまうのです。

組織づくりをイメージできたら、「金」を作ることです。金は人よりも作り易く、手に入れやすいですね。営業戦略、営業戦術の策定と実践になります。

 

最後になりますが、経営計画があると、企業の成長は早まります。ぜひ、経営計画を作成してみてください。

 

経営計画の作成方法がわからないなら、オフィススギヤマグループにご連絡ください。

ワクワクする経営計画作成のお手伝いをしています。

 

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