社長が片手間で採用していませんか? 中小企業を救う「ながら採用」の新常識
杉山 晃浩
「求人を出しているのに応募が来ない…」
最近、この相談が本当に増えました。
しかし、その一方で多くの中小企業では、
- 採用担当者を置く余裕がない
- 社長が営業の合間に求人確認
- 総務担当が“ついで”で応募対応
- 面接日程調整が後回し
- 求人票を何年も使い回している
という状態になっています。
これは決して珍しいことではありません。
むしろ、中小企業では“普通”です。
ですが、今の採用市場は、昔と大きく変わっています。
「求人を出せば応募が来る時代」は終わりました。
Indeedの仕様変更、求人媒体の広告化、求職者の情報収集の変化などにより、採用はどんどん難しくなっています。
そんな中で、
「忙しいから採用まで手が回らない」
では、人が集まらなくなっているのです。
だからこそ今、中小企業に必要なのが、
「ながら採用」
という考え方です。
私は採用定着士として、多くの中小企業を見てきました。
その中で感じるのは、
「採用専任者がいないこと」
が問題なのではなく、
「採用が仕組み化されていないこと」
が問題だということです。
中小企業に“採用専任者”は現実的なのか?
大企業では、
- 採用担当
- 人事企画
- 採用広報
- SNS運用担当
- 教育担当
など、人事部門が細かく分かれています。
しかし、中小企業ではそんな体制はほぼ不可能です。
社長自身が、
- 営業
- 現場
- 資金繰り
- クレーム対応
- マネジメント
をやりながら、採用まで担当しているケースも少なくありません。
つまり、
「採用に専念できない」
のが中小企業のリアルなのです。
だから私は、
「片手間だからダメ」
とは思っていません。
むしろ、
“ながら”でも回る採用設計
を作ることが重要だと考えています。
問題は「ながら採用」ではなく“無設計”
採用が上手くいかない会社には、共通点があります。
それは、
- 誰が応募返信するのか決まっていない
- 面接基準がバラバラ
- 求人更新ルールがない
- 応募後の動きが遅い
- 求人票を放置している
など、
「なんとなく採用」
になっていることです。
つまり、
「社長が採用すること」
が問題ではありません。
問題は、
“再現できない採用”
になっていることです。
今の採用市場では、スピードが非常に重要です。
求職者は複数の会社を同時に見ています。
そのため、
- 返信が遅い
- 面接日程調整が遅い
- 情報が古い
- 対応が雑
これだけで応募者は離れていきます。
実際、
「最初に丁寧に反応してくれた会社に決めました」
という求職者は非常に多いです。
つまり、中小企業は、
“採用力”
よりも、
“採用反応速度”
で負けているケースが多いのです。
「ながら採用」が成功する会社の特徴
では、“ながら”でも採用できる会社は何が違うのでしょうか。
実は、特別なことをしているわけではありません。
共通しているのは、
「少人数でも回る仕組み」
を持っていることです。
例えば、
- 応募返信テンプレートがある
- 面接質問が統一されている
- 求人を毎月見直す
- スカウト送信日を決めている
- 採用会議を短時間でも行う
- 求める人物像を共有している
などです。
つまり、
“属人化”を減らしている
のです。
これは採用だけではありません。
給与計算でも、
営業でも、
教育でも、
中小企業が成長するためには、
「社長しかできない状態」
を減らしていく必要があります。
採用も同じです。
これからの中小企業は「採用設計」が命になる
今後、採用市場はさらに厳しくなります。
人口減少は続きますし、若手人材は減っています。
しかも最近では、
- 求人媒体の広告費上昇
- スカウト採用増加
- AI活用
- SNS採用
など、採用の難易度が上がっています。
この状況で、
「昔と同じやり方」
では勝てません。
だからこそ必要なのが、
“ながら採用”の仕組化
です。
私は採用定着士として、
- 採用の属人化防止
- 求人改善
- 面接強化
- 採用導線の整理
- スカウト活用
- 採用設計
などをサポートしています。
また、自社採用サイト構築ツール「シラレール」なども活用しながら、
“少人数でも回せる採用”
を支援しています。
「忙しいから採用できない」は危険です
採用は、後回しにすると一気に苦しくなります。
- 人が辞める
- 現場が疲弊する
- 教育できない
- サービス品質が落ちる
- さらに辞める
という悪循環が始まるからです。
特に中小企業は、
“1人の退職”
の影響が大きい。
だからこそ、
「採用専任者がいないから無理」
ではなく、
“ながらでも回る採用”
を考えることが重要です。
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「うちも属人化しているかも…」
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採用は、
「誰か空いた人がやればいい仕事」
ではありません。
しかし、中小企業が大企業と同じ体制を作るのも現実的ではありません。
だからこそ必要なのが、
「ながら採用」という現実的な戦略
です。
“忙しい会社”でも、
“人事専任者がいない会社”でも、
採用を仕組みに変えることで、未来は変わります。