「経営理念なんてキレイごと」は危険です ── 人が辞めない会社には“共通言語”がある
杉山 晃浩
「うちは中小企業だから、理念なんて立派なものはいらないですよ。」
これまで多くの経営者とお話してきましたが、実はこの言葉を言う会社ほど、人の問題で苦しんでいるケースが少なくありません。
- 社員が定着しない
- 管理職ごとに言うことが違う
- 若手が育たない
- ベテランが職場の空気を支配している
- 採用してもミスマッチが起きる
- 社長の想いが現場に伝わらない
こうした問題の根っこには、“会社の共通言語がない”という課題が隠れていることがあります。
そして、その共通言語になるのが「経営理念」です。
今回は、中小企業にこそ必要な「経営理念」の存在意義について、できるだけわかりやすくお伝えしたいと思います。
「理念なんてキレイごと」と言っていた会社ほど、組織がバラバラになる
経営理念というと、
- 壁に貼ってあるだけ
- 朝礼で読むだけ
- 立派な言葉を並べただけ
そんなイメージを持っている方もいるかもしれません。
確かに、“作っただけ”なら意味はありません。
しかし、本当に危険なのは、
「会社として何を大切にしているのかが決まっていない状態」
です。
例えば、
- お客様第一と言いながら、現場は売上優先
- チームワークと言いながら、評価は個人成績だけ
- 若手育成と言いながら、現場任せ
- 働きやすい会社と言いながら、管理職が怒鳴っている
こうなると、社員は何を信じればいいのかわからなくなります。
すると、
「この会社、言ってることとやってることが違う」
となり、静かに人が辞めていきます。
経営理念とは、“社長の想い”を言葉にすること
経営理念は、単なるスローガンではありません。
本来の経営理念とは、
「この会社は何のために存在するのか」
を明確にするものです。
つまり、
- どんな会社を目指すのか
- どんな社員と働きたいのか
- お客様に何を届けたいのか
- 何を大切にするのか
を言葉にしたものです。
逆に言えば、理念がない会社は、
「判断基準がない会社」
とも言えます。
だから、管理職ごとに言うことが変わり、現場が混乱しやすくなるのです。
有名企業ほど、“理念”を本気で使っている
実は、日本を代表する企業ほど、経営理念を非常に大切にしています。
例えば、京セラ では、
「全従業員の物心両面の幸福を追求する」
という理念を掲げています。
トヨタ自動車 は、
「幸せを量産する」
という考え方を大切にしています。
また、スターバックス は、
「人々の心を豊かで活力あるものにするために」
という理念を軸にしています。
つまり、有名企業ほど、
- 接客
- 採用
- 教育
- 商品づくり
- クレーム対応
まで、“理念を基準に判断している”のです。
理念があるから、会社としてのブレが少なくなるのです。
ルールだけでは、人は動かない
就業規則やマニュアルはとても大切です。
しかし、ルールだけで会社を動かそうとすると、限界があります。
なぜなら、人は感情で動くからです。
例えば、
「なぜお客様を大切にするのか」
が共有されていない会社では、
- 面倒な対応を嫌がる
- 部門同士で押し付け合う
- クレーム対応で責任転嫁が起きる
ということが起きやすくなります。
逆に、理念が浸透している会社では、
「この会社らしい行動」
が自然と揃っていきます。
つまり、理念とは“空気を作るもの”でもあるのです。
オフィススギヤマグループでも、理念を大切にしています
オフィススギヤマグループでも、経営理念を非常に大切にしています。
私たちの使命は、
「私たちの上質なサービスを通じて
ゴキゲン社長とワクワク社員のニコニコ会社を
宮崎発信で日本中に満たそう!」
というものです。
また、経営理念の3本柱として、
- えがお
- うれしい
- ありがとう
を掲げています。
これは単なるキレイごとではありません。
例えば、
- 電話対応
- お客様対応
- スタッフ同士の関わり
- 採用
- 教育
- クレーム対応
すべてに関わってきます。
理念とは、“毎日の行動基準”なのです。
理念がない会社で起きる「静かな崩壊」
理念がない会社では、最初は問題が見えにくいことがあります。
しかし、少しずつ、
- 他責文化
- 愚痴文化
- 指示待ち社員
- 社長依存
- 管理職同士の対立
- 若手離職
- ハラスメント
などが増えていきます。
そして最終的には、
「誰も会社の未来を考えなくなる」
という状態になります。
これは非常に危険です。
中小企業は、大企業ほど人も資金も多くありません。
だからこそ、“組織の方向性”を揃える必要があるのです。
小さな会社ほど、「何のために働くのか」が重要になる
今の時代、給料だけで人を引き留めることは難しくなっています。
特に若い世代は、
- 会社の雰囲気
- 人間関係
- やりがい
- 社会的意義
- 成長実感
を重視する傾向があります。
つまり、
「この会社で働く意味」
が必要なのです。
だからこそ、中小企業ほど、
- 想い
- 価値観
- 共通言語
を言葉にしていくことが重要になります。
経営理念は、“社長一人”で作るものではない
経営理念を作るときに大切なのは、カッコいい言葉ではありません。
重要なのは、
- なぜこの会社を始めたのか
- どんなお客様を幸せにしたいのか
- どんな社員と働きたいのか
- 何を大切にしたいのか
を整理することです。
場合によっては、
- 幹部
- 現場社員
- 若手スタッフ
の声を聞くことで、“会社らしさ”が見えてくることもあります。
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このチェックシートでは、
- 理念が言語化されているか
- 社員に浸透しているか
- 採用や評価制度と連動しているか
- 管理職が理解しているか
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などをチェックできます。
さらに、
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にも対応していますので、すぐに活用できます。
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“共通言語”がある会社は強い
経営理念とは、単なる飾りではありません。
会社の空気を作り、
判断基準を揃え、
人が育ち、
人が残る土台になります。
逆に言えば、
理念がない会社は、“その場の空気”で経営することになりやすいのです。
オフィススギヤマグループでは、
- 経営理念作成支援
- 行動指針設計
- 採用定着支援
- 人事評価制度構築
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なども行っています。
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そんな方は、ぜひ一度ご相談ください。
“共通言語”が変わると、会社は本当に変わり始めます。